スキルアップ
2013年12月25日
コトラーの「"情報と未来"が的確に見えてくる言葉」
[連載] スキマ時間の1分間を有効活用。偉人の名言で自分磨き【6】
『1分間コトラー』より
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たった1分で偉人たちのエッセンスが学べる連載。今回は、マーケティングの発明者と呼ばれているコトラーの「情報と未来」が的確に見えてくる言葉を紹介します。通勤時間や待ち時間など、「スキマ時間の1分間」を活用して、自分磨きに役立ててください。


企業はしばしば、市場が2~3年ごとに変化することを見落としている。


 マイクロソフト創業者ビル・ゲイツをコンピュータ業界の覇者へと押し上げた力は恐怖心である。絶頂期にも、しばしばこんな言葉を口にしている。「僕たちはナンバーワンだ。それで十分じゃないか、というように満足してしまうと、絶えず変化しているこの業界でのビジネスでは、敗北につながるんだ」と。

 グーグル創業者ラリー・ペイジも同様だった。「変化のスピードがこんなものでは倒産してしまう。会社が存続しているうちに、直すための合理的な計画が必要なんだ。会社が存続している間というのは、何十年単位の話ではなく、1~2年だ」と。

 世界的大企業の創業者すら、こんな感覚で仕事をしていた。「それは変化の速いIT(情報技術)の世界だからだ」と言うかもしれないが、コトラーはこう言っている。

「企業はしばしば、市場が2~3年ごとに変化することを見落としている。昨年の成功戦略が、今日の敗北戦略になっても不思議ではない」

 5年も成功が続けば、どんな企業でもダメになるという。成功したビジネスモデルをすっぱりと捨て去って変化し続けない限り企業の成功は望めない。大手カード会社VISA創設者ディー・ホックに、こんな名文句がある。「問題は、いかにして革新的なアイデアを得るかではなく、いかにして古い考えを捨て去るかだ」と。

(了)
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1分間コトラー
顧客を虜にする戦略的マーケティング77の原則
西村克己 著



【著者】西村克己(にしむら かつみ)
岡山市生まれ。芝浦工業大学大学院客員教授、経営コンサルタント。1982年東京工業大学「経営工学科」大学院修士課程修了。富士写真フイルム株式会社を経て、1990年に日本総合研究所に移り、主任研究員として民間企業の経営コンサルティング、講演会、社員研修を多数手がける。2003年より芝浦工業大学大学院「工学マネジメント研究科」教授、2008年より芝浦工業大学大学院客員教授。専門分野は、MOT(技術経営)、経営戦略、戦略的思考、プロジェクトマネジメント、ロジカルシンキング、図解思考。著書に、『よくわかる経営戦略』(日本実業出版社)、『論理的な考え方が身につく本』(PHP研究所)、『経営戦略1分間トレーニング』『1分間ドラッカー』『1分間マイケル・ポーター』『1分間コトラー』(共に、SBクリエイティブ)など多数。