スキルアップ
2014年1月20日
ウォーレン・バフェットの「ビジネスの世界で最も危険な言葉」
[連載] スキマ時間の1分間を有効活用。偉人の名言で自分磨き【7】
『1分間バフェット』より
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たった1分で偉人たちのエッセンスが学べる連載。今回は、世界最高の投資家=ウォーレン・バフェットのビジネスの世界で最も危険な言葉を紹介します。通勤時間や待ち時間など、「スキマ時間の1分間」を活用して、自分磨きに役立ててください。


ビジネスの世界で最も危険な言葉は、「ほかの誰もがやっている」だ。



 誰かがすでにやっていると、それは一種の安全保障になるようだ。「前例がない」はノーを言う時の定番の枕詞(まくらことば)だし、「売れている」は、「すぐ追随しろ」という意味に使われる。

 これは問題行動においても同じようだ。

 2006年、米国企業100社以上がストックオプション(自社株購入権)の付与日を不当操作して大問題になった。自分たちが受け取る利益をかさ上げする、強欲で恥ずべき行為だが、名だたる大企業が当たり前のようにやっていた。バークシャー・ハザウェイは不正と無縁だったが、バフェットは傘下の企業に、こう呼びかけた。

「他社が問題含みの行動をしているから、わが社が問題含みの行動をしても大丈夫と思わないように。ビジネスの世界で最も危険な言葉は、五つの単語で表現できます。『ほかの誰もがやっている(Everybody else is doing it)』です」

 コンプライアンス(法令遵守)に関するバフェットの基準は厳しい。ソロモン・ブラザーズの国債不正入札の時「ライン上はダメなのはもちろん、ラインに近くても違反とみなす」と社員に言ったように、違反すれすれも許さない。同業他社がやっていようと、言いわけにはならない。

 一流のビジネスは一流のやり方でやる。それは法律の次元ではなく、名誉であり信用であり、プライドの問題だった。

(了)
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1分間バフェット
お金の本質を解き明かす88の原則
桑原晃弥 著



【著者】桑原 晃弥(くわばら てるや)
1956年広島県生まれ。経済・経営ジャーナリスト。慶應義塾大学卒。業界紙記者を経てフリージャーナリストとして独立。トヨタからアップル、グーグルまで、業界を問わず幅広い取材経験を持ち、企業風土や働き方、人材育成から投資まで、鋭い論旨を展開することで定評がある。著書に『ウォーレン・バフェット 巨富を生み出す7つの法則』(朝日新聞出版)、『ウォーレン・バフェット 成功の名語録』(PHPビジネス新書)、『「ものづくり現場」の名語録』(PHP文庫)、『1分間バフェット』『1分間スティーブ・ジョブズ』(SBクリエイティブ)などがある。