カルチャー
2014年6月20日
究極の0円健康法!「ふくらはぎ」をもむと、なぜ体にいいのか?
[連載] 『医者と薬を遠ざける「ふくらはぎ」習慣』より【1】
文・小池弘人
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「ふくらはぎ」がもつ健康を底上げするパワー


 数年前まで、健康法の分野で「ふくらはぎ」が注目を浴びることは少なく、「ふくらはぎ」という部位について、専門的に言及している書籍もほとんどありませんでした。

 ところが一転、近年になって、にわかに脚光を浴びるようになり、いわゆるベストセラー本も登場しています。

 なぜ、ふくらはぎが注目されているのでしょうか?

 まず、私なりに理由を分析すると、世はまさに健康ブーム。ちまたには、数え切れないほどの健康法があふれています。

 そんななか、ふくらはぎは、誰もが手軽にもんだりしやすく、効果も実感しやすい。ですから、ふくらはぎへの関心が高まってきたのではないでしょうか。

 私自身、自分のクリニックをはじめ、さまざまな場で「ふくらはぎ習慣」の講義をしています。また、ふくらはぎに関する書籍を何冊か出したり、雑誌で解説をしたりしてきました。

 こうした活動を通じて、ふくらはぎには、健康を底上げするパワフルな力があることを、より一層強く実感しています。

 一方、私は縁あって、医師の立場から「ふくらはぎ」に関わるようになった当初から、何か大事な鉱脈を見つけたような直観がありました。

 前述のような、ふくらはぎの効能だけでなく、健康について語るうえで、基礎となる何か、多くの健康法の前段階とも呼べる何か──そういった、非常に示唆的なものが含まれているように感じたのです。






医者と薬を遠ざける「ふくらはぎ」習慣
縮退で考える健康・社会・生き方
小池弘人 著



【著者】小池弘人(こいけ ひろと)
1970年東京都生まれ。1995年群馬大学医学部医学科卒業。博士(医学)。日本統合医療学会指導医、日本内科学会認定医、日本臨床検査医学会臨床検査専門医など。2003年に統合医療の世界的権威アンドリュー・ワイル博士率いるアリゾナ大学統合医療プログラムのアソシエイトフェローに選出。2007年に小池統合医療クリニックを開設。現在、同クリニック院長、群馬大学医学部非常勤講師。漢方、鍼灸といった東洋医学などを通して、現代医療における代替医療の可能性を探究している。とくに監修として関わった『「ふくらはぎをもむ」と超健康になる』(マキノ出版)がベストセラーとなり、これまであまり関心を持たれてこなかった「ふくらはぎ」に医師の立場から光を当てることで、「ふくらはぎ習慣」の火付け役となった。著書に『決定版 新ふくらはぎ習慣』(扶桑社)、『ふくらはぎ「もみ押し」健康法』(静山社)などがあり、共著に『病気が逃げていくふくらはぎ力』(世界文化社)などがある。近著は『医者と薬を遠ざける「ふくらはぎ」習慣』(SBクリエイティブ)。



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