カルチャー
2015年1月16日
えっ?万病の予兆は「首こり」に現れる
[連載] 体の不調は「首こり」から治す、が正しい【1】
文・三井 弘
  • はてなブックマークに追加

「首」が原因の症状を知る簡単チェックリスト


「首こり」があるときの症状は、必ずしも首にだけ現れるわけではありません。
 また、さまざまな不調とも関係しています。

 まずは次のチェックリストで、該当するものがないかどうか確認してみてください。

□(1)休養しても肩こりが取れない
□(2)頭痛薬を飲んでも頭痛がなくならない
□(3)後頭部に鈍痛がある
□(4)下を向くと首に痛みがある
□(5)起きぬけは大丈夫だが、仕事や作業をすると首・肩が痛む
□(6)洋服のボタンをとめるのに手間どったり、うまくとめられないことがある
□(7)手に力が入らない
□(8)昔のように字がうまく書けなくなった
□(9)歩いているとき、何となくふらつく感じがする
□(10)集中力の低下や気分の落ち込みがある
□(11)首・肩・背中と広くしつこい痛みがある
□(12)首が痛くて夜寝られない
□(13)無理をせず安静にしていても、首の痛みが4日以上取れない
□(14)立っているときにめまいが起こるようになった
□(15)硬貨など小さいものを指先でうまくつまめない
□(16)箸が持ちにくい、あるいはうまく持てていない気がする
□(17)皮膚に触ったときの感覚が鈍くなったような気がする
□(18)手がしびれている感覚が続いている
□(19)足先にビリビリした感じがある、しびれがある
□(20)手すりにつかまらないと、階段の上り下りができない

 いずれも首の問題と関係する症状ですが、このうち(11)~(17)の項目が当てはまる方は一度医師の診察を受けてみることをお勧めします。
 さらに(18)~(20)の症状がある方は、首の故障がかなり進んでいると考えられますので、一刻も早く整形外科に足を運びましょう。

 (1)~(10)の項目は、「首こり」の症状としてはまだ軽度と言えますが、油断は禁物です。早急に生活を見直して「首こり」を悪化させないようにしましょう。

(第1回・了)





体の不調は「首こり」から治す、が正しい
三井 弘 著



三井 弘(みつい ひろし)
1943年、岡山県岡山市生まれ。1970年、東京大学医学部を卒業。同整形外科入局。1977年より三井記念病院勤務。1984年「三井式頚椎手術器具」を開発。三井記念病院整形外科医長を経て、現在、三井弘整形外科・リウマチクリニック院長。専門分野は脊椎、関節(人工関節)。日本リウマチ学会評議員。著書に『体の痛みの9割は首で治せる!』(角川SSC新書)、『首は健康ですか?』(岩波アクティブ新書)など多数。
  • はてなブックマークに追加