スキルアップ
2015年2月4日
「残業」or「副業」──「収入を増やしたい!」ならどっち?
[連載] お金持ちになるのは、どっち!?【2】
文・田口 智隆
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消費税増税に生活費の高騰…。2015年もお金の不安に悩まされる一年になりそう。そんなお金のストレスから解放されるには、お金持ちの考え方を学ぶしかない。借金500万円を抱え、国内外の大富豪3000人に会いまくった田口智隆が語る「お金持ち」になるための最短ルートとは――。好評連載、2回目!


残業代ゼロ法案可決! あなたは、それでも残業しますか?


 政府の産業競争力会議は、法律で決められた「労働時間の規制」を適用しない働き方を、年収が1000万円以上の社員を対象に、試験的に導入することを目指しています。

 対象については「年収1000万円以上」「職務の範囲が明確で、高い職業能力を持つ労働者」。これにより、仕事の成果などで賃金が決まる一方、法律で定める労働時間より働いても「残業代ゼロ」になったり、長時間労働の温床になったりするおそれが指摘されています。

 しかし、実際に残業代がゼロになったからと言ってすぐに会社を出れるものではありません。ではお金持ちになれる人は、残業をどのように考えているのでしょうか。

 今回の二択はこれです。

「収入を増やしたい!」ならどっち?

(1)残業して、社内で出世
(2)定時で帰って、副業

 ここであなたが、

「お金持ちになりたいからガンガン残業をして出世をめざす」と答えて、もし、本当にお金持ちになりたいなら、すぐに考え方を改めることをおすすめします。

 私はこれまで、お金持ちをたくさん見てきましたが、「会社員としてがむしゃらに働き、出世してきた」という経歴をもつお金持ちには、ほとんど会ったことがありません。ほんのひと握りです。

 では、なぜ出世の道ではお金持ちになれないのでしょうか。

 もちろん、会社の仕事で成果を出せば、ポジションも給料も上がるでしょう。しかし問題は収入が増えるのに合わせて、支出も増えてしまうことです。

 毎月の手取りが増えれば、家賃の高いマンションに引っ越したくなりますし、ローンを組んで家や車も買いたくなる。日々の食生活も高級志向になり、趣味や娯楽に使うお金も増えていきます。

 よほどの節約家でなければ、こうした衝動を抑えることができないでしょう。

 また、会社員でいるかぎり、給与額は天井が決められています。起業家のように青天井に収入が増える可能性は低いのです。どんなに残業をして昇給しても、お金に不安を感じない「お金のストレスフリー」を実現する可能性はきわめて低いのです。

副収入は「量」ではなく、「流れ」を増やす


 お金持ちになるのは、定時で帰って「副業」をする人です。

 ここでいう副業とは飲食店や工事現場のアルバイトのように自分の時間を切り売りする「雇われ仕事」ではありません。自分がオーナーとなってやる仕事です。

 それは、インターネットビジネスかもしれませんし、不動産投資かもしれません。

 あるいはなんらかの創作活動かもしれません。自分が得意なことややりたいことを副業として始めてみるのです。

 最初は、たいした収入を生まないかもしれません。しかし、それでもかまいません。

 たった数千円、数万円程度の細々とした収入源であっても、そのチョロチョロと流れる細い川を少しずつ太くし、収入の額を増やしていく。

 収入の流れを、あきらめずに太く育てていくことによって、そこからもたらされる収入は、やがて会社員としての本業の収入を超えていきます。そうなったら、初めて独立起業を考える。

 ここで注意すべきなのが、多くの人が少ない収入を会社の給料と比べてしまって、「こんなものか」とあきらめてしまうこと。長い「モノサシ」で時間を考え、続けられる人ほどお金持ちになれます。

 ほとんどのお金持ちは、こうしたプロセスを経て、お金持ちになっています。まさに、お金持ちになる黄金ルート。いきなり会社を辞めて独立し、一攫千金を実現するタイプは、ごく少数派です。

 お金持ちになるには、上司に気に入られようと残業を続けることではありません。会社の仕事は効率的に終わらせて、家に帰ったあとの時間や休日を使って「収入の複線化」にせっせと取り組むことなのです。

(第2回・了)
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お金持ちになるのは、どっち!?
富豪3000人から学んだ お金に愛される人の考え方
田口智隆 著



【著者】田口智隆(たぐちともたか)
(株)ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。自己破産寸前から経済的ストレスフリーの生活を実現したファイナンシャルプランナー/投資家。1972年、埼玉県生まれ。1992年、学習塾の講師となり、大学受験部(現代文)を担当。1999年、父親が経営する保険代理店に入社し、地域ナンバーワン代理店に成長させる。28歳のときに自己破産寸前まで膨らんだ借金を徹底した節約で、わずか数年で完済。その後は「収入の複線化」「コア・サテライト投資」で資産を拡大。34歳のときにお金に不自由しない状態「お金のストレスフリー」を実現し、(株)ファイナンシャルインディペンデンスを設立。現在は、「お金のカリスマ」として、マネー・カウンセリングで個別相談に乗る一方で、より多くの人にお金の大切さを伝えたいという想いから、投資についてのコンサルティング、セミナー活動、執筆活動を行っている。おもな著作に『お金が貯まらない人の悪い習慣39』(マガジンハウス)、『お金の不安が消えるノート』(フォレスト出版)、『「なぜかお金が貯まる人」がやっていること』(廣済堂出版)など。近著は『お金持ちになるのは、どっち!? 富豪3000人から学んだ お金に愛される人の考え方』(SBクリエイティブ)。