スキルアップ
2015年4月13日
「好きな会社の株」or「データ重視」──株を買うならどっち?
[連載] お金持ちになるのは、どっち!?【5】
文・田口 智隆
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お金持ちの株の買い方は?


 お金持ちの投資について、株の選び方に特徴はあるのでしょうか。

 もちろんそれはあります。しかし千里眼のような特殊なものではありません。

 データを重視して株を買う方法はどうでしょうか。
 具体的にいえば、企業の売上高や利益の財務データや、これら財務データから算出した指標(PER、PBR、ROE)を目安に株を買うべきかを見極める方法です。

 こうしたデータや指標を使って株式投資をする手法はすでに確立されていて、たしかに利益を出している人もいます。

 ただ、お金持ちになる人は、「データがすべて」ではありません。

「ROEの数値がいちばんいいから、この企業の株を買う」という投資はしません。

 データや指標はあくまでも参考程度なのです。
 では、お金持ちになる人は、どんな企業の株を買うのか。

 ズバリ、「ビジネスモデルがわかりやすい会社」に目をつけます。

 ビジネスモデルというとむずかしく感じますが、要は「どんな商売をしてお金を稼いでいるか」がわかりやすい会社です。

 世界的に著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏もこのように語っています。

「私が目をつける株は、自分が理解できる事業で、安定して利益を上げていて、株主を大切にする経営者がいる企業だ」

 バフェット氏は、コカ・コーラ社やカミソリで有名なジレット社など、誰もがなじみのある企業の株を大量に所有していたのは有名な話です。

 日本の企業でいえば、たとえば、トヨタ自動車。自動車を生産し国内外に販売するというビジネスモデルは、誰もが理解できます。ユニクロを展開するファーストリテイリングであれば、安価で質の高い製品をつくり販売するというビジネスモデルはわかりやすいでしょう。

自信をもって「売り」の判断をする方法


 ビジネスモデルがわかりやすいメリットは、自信をもって投資の判断ができることです。

 たとえば、株を所有している会社が不祥事を起こしたとき。
 会社のビジネスモデルを理解できていれば、不祥事がどのくらい重大なのか、自分なりに判断ができます。

 それが、まったくビジネスモデルを理解できない会社だったらどうでしょう。
 自信をもって売買の判断をするのはむずかしいのではないでしょうか。

「ビジネスモデルがわかりやすい企業の株を買う」ということは、「自分にとって身近な企業の株を買う」と言い換えることもできます。

 お金持ちになる投資家は、普段からなじみのある会社の株を買っているケースも多いのです。

(了)
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お金持ちになるのは、どっち!?
富豪3000人から学んだ お金に愛される人の考え方
田口智隆 著



【著者】田口智隆(たぐちともたか)
(株)ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。自己破産寸前から経済的ストレスフリーの生活を実現したファイナンシャルプランナー/投資家。1972年、埼玉県生まれ。1992年、学習塾の講師となり、大学受験部(現代文)を担当。1999年、父親が経営する保険代理店に入社し、地域ナンバーワン代理店に成長させる。28歳のときに自己破産寸前まで膨らんだ借金を徹底した節約で、わずか数年で完済。その後は「収入の複線化」「コア・サテライト投資」で資産を拡大。34歳のときにお金に不自由しない状態「お金のストレスフリー」を実現し、(株)ファイナンシャルインディペンデンスを設立。現在は、「お金のカリスマ」として、マネー・カウンセリングで個別相談に乗る一方で、より多くの人にお金の大切さを伝えたいという想いから、投資についてのコンサルティング、セミナー活動、執筆活動を行っている。おもな著作に『お金が貯まらない人の悪い習慣39』(マガジンハウス)、『お金の不安が消えるノート』(フォレスト出版)、『「なぜかお金が貯まる人」がやっていること』(廣済堂出版)など。近著は『お金持ちになるのは、どっち!? 富豪3000人から学んだ お金に愛される人の考え方』(SBクリエイティブ)。