スキルアップ
2016年1月29日
勉強に無駄な時間をかけるな! ──ホリエモン流「有限」な時間の使い方
[連載] 本音で生きる【2】
文・堀江 貴文
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ロケット開発からWebコンテンツの運営など、「たくさんのやりたいこと」を、矢継ぎ早に仕掛けていくホリエモンこと堀江貴文さん。「やりたいことをすべてやるには、時間が短い」と、密度が濃い時間を過ごしている。ホリエモン流「有限」な時間の使い方を、堀江さんに“本音”で語っていただく本連載。後編では、「隙間時間」や「学びの時間」について言及してもらった。


ホリエモン流「隙間時間」の使い方


ホリエモン流「時間」術を堀江貴文さんに"本音"で語っていただいた

 「やりたいことをすべてやる」ための時間の最適化をするには、「隙間時間」の活用も欠かせない。
 しかし、スマホが出てきたおかげで、「隙間時間」というものの価値自体が変わってきているように思う。

 僕は都内の移動にタクシーを使う。電車とは違いタクシーならば、移動時間を使っていろいろな仕事をこなすこともできる。
 以前であれば、僕はタクシーに乗っている時、携帯電話から部下を呼び出して指示を出したり、メールを打ったりしていた。今はスマホになり、できることが格段に増えている。

 僕がよく使うのは、LINEとニュースアプリだ。LINEを使えば、複数の人間に対してリアルタイムでメッセージを送れるので、通話やメールよりもはるかに効率よくコミュニケーションをとれる。時間や場所の制約を受けることなく、たくさんのビジネスを同時並行で進めることができるようになった。
 場所から場所への移動時間は必ずしも無駄とは限らない。移動中に別のことができる環境、ツールさえ整えておけば、生産性を高める貴重な時間に変わる

 そもそも「待ち時間」にスマホを眺めること自体、大事なことでもあるのだ。
 知り合いとレストランで食事をしていてその人がちょっと席を外したら、今まではボーッとしているしかなかった。ところがスマホがあれば、その短い時間だけでもかなりのことをこなせる。情報を収集してもいいし、仕事の進捗状況を確かめて返信することもできる。
 特に情報については、浴びるように見たほうがよいと思っているし、ビジネスチャンスにつながることもあるので、こうした隙間時間自体も大切なものになってきた。

やりたいことをしながら学んでいくことが大事


 勉強も効率的にやろうと思えば、いくらでもできる。

 まず、大事なのは体系的に学ぼうとしないこと。
 たいていのことは簡単に学ぶやり方がいくらでもあるものだ。体系的に学ぶ必要など、まったくない

 たとえば、ギター。今は調べれば、4つのコードで弾ける曲なども、たくさん紹介されている(なんと4つのコードを覚えるだけで、「Stand by me」だって弾けるのだ!)。
 難しいコードにてこずって途中でやめてしまうよりも、簡単なコードだけで弾ける曲を練習して、慣れてきたときに、難しいコードに挑戦するほうがよっぽどいい。

 もうひとつ、「これはいつか必要になりそうだから」といって勉強する人もいるが、それはやらないほうがいいと思う。
 学生時代から僕はWebサイト制作を手がけるようになったが、この頃はまだWeb業界の黎明期で、依頼されるのはやったことのない仕事ばかりだった。HTMLやさまざまなプログラミング言語、データベース...、知らない技術については本を買い漁って学び、学んだことを仕事で実践していった。

 僕が仕事をする前にあれこれ考えて「この知識も勉強しておかないと、あんな経験を積んでおかないと」などと考えていたら、無駄な知識のために時間を浪費することになっただろう。大体、やったこともないことに取り組む時に、どんな知識があれば十分か事前にどうやってわかるというのだ。最初からそんな風にバリアを張ってしまうから、自分で自分の作った壁にぶつかってしまう

 何かをする前に勉強をするのではなく、やりたいことをしながら学んでいくことが大事なのだ。アプリやウェブサービスを作ってみたいなら入門書を買って、掲載されているサンプルコードをとりあえず打ち込んでみる。サンプルコードをいじって、どうやれば作りたいアプリやサービスができるかを考える。そういうことを繰り返していくうちに、知識は自然と身についていくものだ。

 時間は有限だ
 僕は今も、より最適化できることはないかと日々工夫している。
 「惰性」のなかにも無駄はあるし、必要と思っていたやりとりも、実はなくても物事が進むかもしれない。
 毎日の改善が意外と重要なのだ。

(了)
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本音で生きる
一秒も後悔しない強い生き方
堀江 貴文



堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年福岡県八女市生まれ。実業家。SNS株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。東京大学在学中の1996年、23歳のときに、インターネット関連会社の有限会社オン・ザ・エッジ(後のライブドア)を起業。2000年東証マザーズ上場。時代の寵児となる。2006年証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、実刑判決を下され服役。現在は、自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活躍。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者。2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文サロン」をスタートした。近著に『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『我が闘争』(幻冬舎)、『逆転の仕事論』(双葉社)など。