カルチャー
2014年3月18日
月間1億2000万PVを稼ぐブログ
「はちま起稿」のノウハウ公開
文・清水鉄平
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ネットで話題のまとめブログを運営して、世の中にもっと情報発信したい! 副業としてお金稼ぎをやってみたい! と考えたことはありませんか? ブログなんて30分もあれば無料でスタートできます。でも、運営のポイントとなるのはPV(ページビュー)と呼ばれる読者からのアクセス数。月間1億2000万PVを稼ぐ「はちま起稿」の元管理人が、超人気まとめブログに育てたノウハウを公開します!


まとめブログの記事は「わかりやすい」記事であるべき


 まとめブログの記事にとって一番大事なこと。それは「わかりやすさ」にあると思います。
 読者の多くは、ブログのトップやRSSに表示されたタイトルに興味を引かれてクリックする人たちがほとんどです。
 もしクリックして表示された記事が無駄に長く、わかりにくい内容だったらどう思いますか? 僕だったらすぐにウィンドウを閉じると思います。

 2ちゃんねるユーザーの間で使われている「今北産業(いまきたさんぎょう)」というスラングがあります。これは「今来たばかりなのでスレッドの流れを説明してほしい。長いのは面倒なのでわかりやすく3行で」という意味です。
 まとめブログの読者だって、簡潔でわかりやすい記事を欲するのは同じです。
 わかりやすい記事とはどんなものなのか。人によって文体や構成に違いはあるとしても、はちま起稿の記者に僕はこうアドバイスしています。

 1つめは、過去記事や関連記事のリンクをつけること。
 記事によっては今後も話題が継続していく可能性があるし、それまでの因果関係を知らないと理解が難しいものもあります。過去記事や関連リンクを載せて、読者がどんなタイミングから読んでも理解できる親切な記事も重要だと考えます。
 2つめは、文中の人物名や専門用語について詳しい説明をつけること。
 記者が知っていることを読者も知っているとは限りません。むしろ、知らないからこそ記事を読んでくれているとも言えます。
 特にたくさんの人物や専門用語が登場するゲームやアニメの記事には、公式サイトやWikipediaといった詳細ページへのリンクは必須だと思います。

 3つめは、記事にちゃんとオチをつけること。
 起承転結のない記事は読んだあとにどうしてもモヤモヤとした気分が残り、満足感が得られません。
 はちま起稿では記事の終わりに記者の意見や感想を盛り込むようにアドバイスしていますし、2ちゃんねるまとめブログをやっていたときもオチにぴったりなユーザーコメントを引用していました。

 わかりにくい記事とは結局のところ、まとまっていない記事とも言えます。わかりやすい記事を書き続けるように意識することが、リピーターを増やす1番の秘訣かもしれません。

アクセス数が増えるゴールデンタイムを知っているか


 まとめブログの読者=ネットユーザーにはそれぞれ生活のリズムがあり、ユーザーによってアクセスするタイミングはバラバラです。
 そうしたなかでも彼らのアクセス数が飛躍的に伸びるピークタイムがあります。平日の正午からの1時間、そして20時からの2時間です。
 昼のピークタイムは学校や職場のお昼休みということで、イメージがしやすいでしょう。夜のピークタイムは夕食後にまとめブログをチェックする......といったイメージでしょうか。

 また、これは月曜日から金曜日のデータであって、土日のアクセス数は平日よりも平均化される傾向にあります。平日のピークタイムに投稿した記事は、僕の経験上よく読まれる傾向にあります。
 1日に10回以上ブログを更新するようなら時間帯なんて気にしなくてもいいかもしれませんが、もし1日に1~2記事しか更新しないならこの時間帯を狙って記事を投稿するのが賢いやり方だといえます。

 ピークタイムを狙って投稿するのに活用したいのは、たいていのブログツールに用意されている予約投稿機能です。記事を書いたそばから投稿するのではなく幾つかストックしておき、予約投稿機能を使ってピークタイムに投稿すれば平時よりも読者に読まれる確率がぐっと上がるはずです。

 速報性のある記事はすぐに投稿し、そうでない記事はピークタイムを狙って投稿する。記事の内容によって使い分けてもいいでしょう。

広告との相性によってはアクセス数が少なくても......


 広告収入の話をしましょう。広告収入はアクセス数に比例して増えるかという疑問についてです。

 結論から言うと、比例しません。ページビューが少なくても効率よく広告収入を稼ぐ方法があるからです。
 たとえば、18歳未満閲覧禁止のアダルト広告。クリック1回あたりの報酬は全年齢向け広告よりも安いですが、刺激的なバナーのおかげでクリックされる可能性が高く、結果的に全年齢向け広告よりも稼げる傾向にあります。
 また、ギャンブル広告やウェブマネーなどに交換できるポイントサイトの広告などは、ユーザーをひとり登録させるたびに数十円から数百円もらえるものもあります。

 そうした広告と相性のいいブログを作り、1日1記事更新で1日5万ページビューなのに月に100万円近くも稼いでいるまとめブロガーも存在します。
 また、たとえば「サバイバルゲーム」や「ファストフード」などの対象読者の嗜好が掴みやすいブログであれば効果が見込める広告も絞りやすく、単価の高い広告が入るケースもあります。

(第1回・了)


はちま起稿
月間1億2000万PVブロガーの正体とノウハウとは!?
清水鉄平 著



【著者】清水鉄平(しみずてっぺい)
1990年北海道生まれ。2007年、高校在学時にブログ『はちま起稿』を立ち上げる。既存メディアが触れないネタも独自の視点でまとめていくスタイルの記事でゲームユーザーの支持を集め、月間1億ページビューを超える人気ブログに。 顔バレ、家庭崩壊、個人情報さらし、炎上、2ちゃんねる転載禁止など様々なトラブルを経験し、いろいろな意味で注目を集めるブロガー。



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