スキルアップ
2017年2月16日
心理学で解明!「女性社員」との正しい接し方
文・ポーポー・ポロダクション
失敗したら「おつかい」を頼む
あなたが上司なら、女性社員が失敗したときに叱らなくてはいけないこともあるでしょう。そこで絶対にやってはいけないのが、
・感情的に人間否定をするような言い方
・大勢の前で怒る
という行為です。女性は男性よりも人の目を気にします。他人が自分をどう思っているか、他人からどう見えるかをすごく気にしていますから、大勢の前で怒られると、とても恥ずかしく、怒った人に対しても、まわりで見ていた人たちとも、人間関係に支障が出る可能性があります。簡単な注意ならその場でもいいのですが、ちゃんと指導する場合は別室に移りましょう。
女性はとても落ち込みやすい精神構造をしています。失敗すると、必要以上に自分自身を責める人もいます。そんな女性の同僚がいたら、気晴らしに外へランチに誘ったり、愚痴を聞いてあげる姿勢を見せましょう。
「誰でもあることさ」「がんばったのに残念だったね」と共感する言葉や、「次、またがんばろう」「気にしないで」など前向きに切り替えていく言葉をかけましょう。
ただし泣いている女性は、下手に慰めると逆に高揚してしまうことがあります。そんなときは買いものや他社への届けものなど、外に行く仕事をお願いするのがいいと思います。社内の人の目から離れ、一人になることができますし、外の情報に触れることで、気持ちを整理しやすくなります。外に行かせられないなら、社内でひとりになれる仕事を依頼してあげましょう。
笑える「自虐ネタ」を常備しよう
女性に対しては聞き上手に徹し、いろいろな話を聞くのが基本です。そのうえで場を和ませる話をいくつか持っている男性は強いです。男性はすぐに自慢話を聞かせたがりますが、相手の女性にとっては聞きたくない話の代表例です。
ところが失敗話は、誰もが大好きです。他人の失敗を笑うのはよくないので、思い切って自分の失敗話、自虐的な話を笑いに変えて話しましょう。悪意のない自虐話は女性に対して鉄板のネタです。
こうして話をすると効果的、というポイントをまとめてみました。
●悪意のないネタ、人の悪口にならない話にする。
●重過ぎる自虐ネタは出さない。
●自分の不幸な感じを演出するため、神妙に辛そうに話す方法がある。「ちょっと聞いてください」「聞いてくれよ?」と始め、途中で笑いながら話すほうが、臨場感を出しやすい。
●最初から笑って話す方法もある。逆に、上級者になると「まじめそうな顔」をして淡々と話すことで後半が際立ってくる。
●話には必ずオチをつける。「ここで笑っていいんだ」というオチ(タイミング)がないとダメ。
●関係が薄い相手ほど、話は短いほうがいい。オチまでの時間が長いと、相手は緊張感で辛くなる。何度か笑ってもらえたら長めに。
●自虐ネタを披露するときは「笑ってもいいんだよ」という雰囲気が大事。笑いを取ると評価が高くなりやすい。
以上、女性独自の考えや心理を知って、女性社員とうまく付き合っていくための一例を紹介しました。心理学の理論だけでなく、脳科学の知見や行動科学、行動経済学、生物学も参考にしています。女性の心理傾向を知って、うまくコミュニケーションに役立ててください。
(了)
ポーポー・ポロダクション
「人の心を動かせるような良質でおもしろいものをつくろう」をポリシーに、遊び心を込めたコンテンツ企画や各種制作物を手がけている。色彩心理と認知心理を専門とし、心理学を活用した商品開発や企業のコンサルタントなども行っている。著書に『マンガでわかる色のおもしろ心理学』『マンガでわかる色のおもしろ心理学2』『マンガでわかる心理学』『デザインを科学する』『マンガでわかる恋愛心理学』『マンガでわかる人間関係の心理学』『マンガでわかるゲーム理論』『マンガでわかる行動経済学』(サイエンス・アイ新書)、『今日から使える! 「器が小さい人」から抜け出す心理学』『人間関係に活かす!使うための心理学』『自分を磨くための心理学』(PHP研究所)、『「色彩と心理」のおもしろ雑学』(大和書房)などがある。
「人の心を動かせるような良質でおもしろいものをつくろう」をポリシーに、遊び心を込めたコンテンツ企画や各種制作物を手がけている。色彩心理と認知心理を専門とし、心理学を活用した商品開発や企業のコンサルタントなども行っている。著書に『マンガでわかる色のおもしろ心理学』『マンガでわかる色のおもしろ心理学2』『マンガでわかる心理学』『デザインを科学する』『マンガでわかる恋愛心理学』『マンガでわかる人間関係の心理学』『マンガでわかるゲーム理論』『マンガでわかる行動経済学』(サイエンス・アイ新書)、『今日から使える! 「器が小さい人」から抜け出す心理学』『人間関係に活かす!使うための心理学』『自分を磨くための心理学』(PHP研究所)、『「色彩と心理」のおもしろ雑学』(大和書房)などがある。