カルチャー
2018年1月30日
「赤信号を平気で渡る老人」への大きな勘違い
老人の困った行動の原因、実は認知症や頑固な性格にあらず!?
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人生経験が豊富な高齢者のほうがだまされやすい


 実家に帰ると、巨大なテレビや冷蔵庫を買っていたり、見慣れない高級羽毛布団があったり、もっと深刻になると不必要な家のリフォームの話が決まっていたりなどです。これは、店員や業者を信頼していることに原因がありますが、だまされてしまっていることも多いです。

 約束したのに「そんなこと言ったっけ?」と言って、完全に約束を忘れてしまっていることも、高齢者の困った行動の典型でしょう。

 お金がないという割に無駄遣いが激しいことも、よくある高齢者の困った行動です。
 他にも、よくある老人の困った行動は多数あります。

「同じ話を何度もする」
「自分の家の中など、『えっ、そこで!?』と思うような場所でよく転ぶ」
「せっかく作った手料理に醤油やソースをドボドボとかける」
「『私なんていても邪魔でしょ?』など、ネガティブな発言ばかりする」
「実の息子の話は聞くけど、自分は無視される」

など、「嫁・姑問題」にありがちなことまで、多岐に渡ります。

真の原因は認知症や頑固な性格以外のところに転がっている


 ただ、医学的によく調べると、これらの問題行動も、老化による体の変化が原因であることが非常に多くなっています。

 「認知症」や「頑固な性格」と決めつけては、何も始まりません。

 「何が原因だと予想されるのか?」「それを踏まえてどうすれば少しでも状況が改善されるのか?」を考えていくことが重要です。

 老いて困った行動をする親などを持つ方も、これから高齢になっていくことに不安を抱えている方も、既に高齢になっている方も、そのことを意識することが大事です。

 高齢者と関わる職業の方も知っておくべきことです。医療や介護の業界が主かもしれませんが、シニア層にも向けたビジネスでしたらすべてが関係します。営業、接客業をはじめ、商品開発の方も含めまして、社会人のほとんどの方が該当するでしょう。

 以上の問題についても、周囲ができること、そして高齢者本人ができることが、『老人の取扱説明書』にはまとめられています。

 高齢者も周りの方も、本書で高齢者の体の特性(原因)と解決策を知ることで、イライラすることが減り、高齢者本人は卑屈になることが激減するはずです。

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老人の取扱説明書
平松 類 著
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