スキルアップ
2017年10月4日
東大の人気授業「考える力の教室」で学べる「問う力」とは?
『東大教養学部「考える力」の教室』より
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東大生が行列をつくる人気の授業「ブランドデザインスタジオ」。「過去を知る学び」を得意とする東大生に、「新しいものを生み出す思考法」を体系的に学ばせたい、と生まれた本授業が、書籍としてまとまりました。授業の手法を使って、プレゼンを成功させた、アイドルグループ乃木坂46もガチで推薦。はやくも話題となっています。今回は、そんな『東大教養学部「考える力」の教室』のオリジナルメソッド、リボン思考から「インプット(情報収集)」の導入箇所を紹介します。オリジナルなアイデアをつくりたいクリエイター、つねにイノベーションを求められるビジネスパーソンは必読です。


「何を、どう集めるか?」


 新しいものを考え出すプロセスは魅力的な料理をつくるプロセスに似ています。
 その中でも特に重要なのは、良質なインプットです。
 インプットは、料理でいえば素材にあたります。
 よい素材を集められれば、調理や演出にあまり手をかけなくても、おいしい料理になります。それとまったく同じことです。

 ここで覚えておいてほしいのは、素材の「集め方」自体がクリエイティブであってほしいということ。

「何を集めるか? どう集めるか?」

という段階から楽しいアイデアを盛り込んでいくと、独創的なアウトプットにつながる可能性が高くなります。
 新しいことを考えるためには、まずは、広く、深く、たくさんの素材を集めましょう。 その上で、徐々に絞り込んでいきましょう。

漫然と調べてはいけない


 新しいことを「考える」の最初のステップは、情報収集(インプット)から始めます。
 インプットでは、次の2つのことを考えることからスタートします。

・テーマを決める(料理でいえば「メニュー」を決める)
・情報を収集する(料理でいえば「よい素材」を探す)

 魅力的な料理をつくるには、まずは何をつくるかを決めて、それに合わせた素材集めからです。よい素材が手に入ってしまえば、あまり手をかけずともそれだけで十分おいしいものに仕上がります。魅力的なアイデアにも似たところがあるのです。

 では、インプットではどこから手をつけるべきでしょうか?
 それは、前述の料理に対応してみると

「そもそも何を調べるか?」
「どうやって調べるか?」

の2つです。

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東大教養学部「考える力」の教室
宮澤 正憲 著



宮澤正憲(みやざわ まさのり)
東京大学 教養学部教養教育高度化機構 特任教授
(株)博報堂 ブランド・イノベーションデザイン局長
東京大学文学部心理学科卒業。(株)博報堂に入社後、多様な業種の企画立案業務に従事。
2001年に米国ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院(MBA)卒業後、ブランド及びイノベーションの企画・コンサルティングを行う次世代型専門組織「博報堂ブランド・イノベーションデザイン」を立上げ、経営戦略、新規事業開発、商品開発、空間開発、組織人材開発、地域活性、社会課題解決など多彩なビジネス領域において実務コンサルテーションを行っている。同時に東京大学教養学部に籍を置き、発想力とチーム力を鍛える授業「ブランドデザインスタジオ」や大学生を対象にした発想のための教育コンテストBranCo!を企画・運営するなど高等教育とビジネスの融合をテーマに様々な教育活動を推進している。成蹊大学非常勤講師。イノベーション支援サービスを提供する(株)SEEDATA非常勤取締役。 主な著書に『「応援したくなる企業・組織」の時代』(アスキー・メディアワークス)、『ブランドらしさのつくり方-五感ブランディングの実践』(共著、ダイヤモンド社)、『「個性」はこの世界に本当に必要なものなのか』(編著、アスキー・メディアワークス)、など多数。