スキルアップ
2014年1月8日
間違いだらけだった「英単語の覚え方」
[連載] 本当に頭がよくなる1分間記憶法【1】
文・石井貴士
  • はてなブックマークに追加

「書いて覚えるほうが覚えられる.........×」
「目で見て覚えるほうが覚えられる!...◎」


『本当に頭がよくなる1分間記憶法』(石井貴士 著)より

「英単語は書いて覚えるのが当たり前だ」
「覚えたいことは、何回も書かなければ覚えられない」

 こう思い込んでいる方が、ほとんどです。ですが、今すぐこの常識は捨て去りましょう。

 書いて覚えるのではありません。
 目で見て覚えるのです。

 暗記をするときには、基本的には目で見て覚えるのが正解です。あなたは、心のどこかで、「書いて覚えるのが常識だ」と思っていませんか? 書いて覚えようとすれば、スピードが遅くなります。

 たとえば、英単語を書いて覚える場合は、1単語を書くのに6秒かかったとしましょう。そうしたら、6秒×10回=1分なので、1分で10単語しか復習できないことになります。ですが、1単語1秒で、目で見て覚える「スピード記憶法」なら、1秒×60回=1分なので、60単語復習できることになります。これだけで、スピードは6倍になります。

 労力としても、書いて覚えるのは、とても疲れます。それよりは、目で見て覚えたほうが、体力的にも楽なのです。

「そんなこと言って、目で見て覚えられるなら苦労しないよ」
「目で見て覚えるなんて、一部の天才にしかできない方法論だ」

 そう思いたい気持ちはわかります。では、あなたにお聞きします。

「あなたは、1単語1秒で、目で見て覚える訓練を、3か月以上したことがありますか?」

 おそらく、ほとんどの方がNOと答えるはずです。そう。多くの方が、やったこともないのに、最初からできないと決めつけているのです。人間には、無限の可能性があります。だから、あなたも訓練さえすれば、できるようになるのです。

『本当に頭がよくなる1分間記憶法』(石井貴士 著)より

 戦いにおいても、いきなり無策で敵陣営に突っ込んでいくことはありません。軍師が戦術を考えてから、敵陣営に攻め込みます。にもかかわらず、勉強においては、多くの方が何も考えずに、いきなり勉強を始めています。

 それよりも、記憶法をマスターして、その後で勉強を始めたほうが効率的だと思うのですが、いかがでしょうか?

 もちろん、「明日が試験なんです。来週が試験なんです」という場合には、いきなり勉強を始めるべきです。なぜならば、当然ですが、そうしないと間に合わないからです。

 ですが、長期的な視点に立って考えれば、最初に記憶法をマスターしておかなかったからこそ、今この時点で、あなたは苦労しているわけですよね?

 だとしたら、今ここで、あなたは生まれ変わるべきです。

 まず大切なのは、「目で見て覚える記憶法が、一番覚えやすくて、楽だ」と、あなたが100%思い込むことなのです。そうなって初めて、最速の記憶法を手に入れることができるのです。



[連載]本当に頭がよくなる1分間記憶法 記事一覧
[1]間違いだらけだった「英単語の覚え方」


本当に頭がよくなる1分間記憶法
石井貴士 著



【著者】石井 貴士(いしい たかし)
作家。(株)ココロ・シンデレラ代表取締役。1973年愛知県名古屋市生まれ。東京都町田市立つくしの中学校卒。私立海城高校卒。代々木ゼミナール模試全国1位、Z会慶応大学模試全国1位を獲得し、慶應義塾大学経済学部に合格。ほとんど人と話したことがないという状態から、テレビ局のアナウンサー試験に合格。アナウンサー在職中に、「アナウンサーを辞めて、ゼロからスタートしてビッグになったら、多くの人を勇気づけられるはず!」と思い、本当に局アナから無職に。その後、世界一周旅行に出発し、27カ国を旅する。帰国後、日本メンタルヘルス協会で「心理カウンセラー資格」を取得。2003年に、株式会社ココロ・シンデレラを起業。著書『本当に頭がよくなる 1分間勉強法』(中経出版)は57万部を突破し、年間ベストセラー1位(2009年 ビジネス書 日販調べ)を獲得。現在、著作は合計で41冊。累計130万部を突破するベストセラー作家になっている。近著は『本当に頭がよくなる1分間記憶法』(SBクリエイティブ)
  • はてなブックマークに追加