「できない問題があったら勉強をやめる...×」
「問題が解けた後で勉強をやめる！.........◎」

「もう、この問題は難しすぎてわからない！　勉強をやめて、漫画でも読もう」
「こんな問題、できっこない！　テレビでも観よう」

　あなたは、そう思ったことはありませんか？　多くの人が、勉強ができるようにならない理由。それは、解けない問題があったときに、投げやりになって、勉強するのをやめてしまい、テレビなどの快楽に逃げてしまうということなのです。

　そうではなく、簡単な問題でもいいので、問題が解けた直後に遊ぶようにしましょう。ただ、それだけで、あなたは天才の仲間入りができるのです。

　え？　どういうこと？　と思う方も多いでしょう。

　脳は感情を認識します。問題が解けなかった状態から、すぐにテレビなどの快楽に移行してしまうと、あなたの脳は、「勉強ができない＝快楽」と認識します。逆に、問題が解けた直後の状態から、漫画を読んだりという快楽に移行すると、あなたの脳は、「勉強ができる＝快楽」と認識します。つまり、勉強を投げ出した直後に楽しいことをしてしまうと、「自分の頭が悪い状態＝快楽」と、脳が認識するのです。逆に、簡単な問題でもいいので、問題が解けた直後に楽しいことをすれば、「自分が天才である状態＝快楽」と脳が認識するのです。

　「問題が解けなかったので、直後にテレビゲームをする」という子供と、「問題が解けたので、直後にテレビゲームをする」という子供では、数年後に学力がまったく違ってきます。あなたの小学校時代を思い出してください。勉強がうまくいかなかった直後に、ゲーム・テレビ・漫画などに走っていませんでしたか？　もし、そうだとしたら、あなたの脳が、「勉強がうまくいかない自分＝快楽」だと勘違いしてしまっているのです。

　これは、努力をする必要もなく、今からでも変えられることです。つまり、できなくて、投げ出した直後に快楽を持ってくるのをやめて、何かができた直後に快楽を持ってくるだけで、あなたも勉強が得意な人になれるのです。

　仕事に関して苦手意識を持っている人は、「もう、仕事なんて嫌だ！　疲れたから飲みに行こう！」と言って、ビールを飲みに行ったりします。逆に、仕事が得意だという人は、「今日もいい仕事をしたぞ。これだけやったんだから、ご褒美にビールを飲みに行こう」と考えているのです。

　つまり、前者は、「仕事を投げ出す＝ビールという快楽」と脳が認識しているのに対して、後者は、「仕事が完了した＝ビールという快楽」と脳が認識しています。数年後に、どちらがより仕事で成功しているかといえば、後者なのは明らかです。

　今まであなたが勉強ができなかった理由は、もしかしたら、できなかった直後に快楽を持ってきていたからではないでしょうか？　そのあしき習慣をやめて、できた直後に快楽を持ってくる習慣をつけるだけで、あなたの脳は、あなたを天才だと勘違いするのです。

　問題ができた直後に休憩を取ったり、簡単な問題が解けたすぐ後にテレビを観たりする習慣をつけるだけで、あなたも数年後には天才になっている可能性があるのです。

（了）

---