カルチャー
2014年11月4日
保険の良い担当者・悪い担当者を見抜く7つのポイント
[連載]
保険選びは本当にカン違いだらけ【4】
文・鬼塚眞子
(5)保険の種類の説明をしてくれる
保険は生命保険だけでも収入保障保険や定期付終身保険など、いろいろなタイプがあります。それぞれ保障の仕組みは異なり、内容もさまざまです。最低でも生命保険と医療保険、がん保険の3つの保険について、担当者がその仕組みと必要性を説明してくれるかが重要です。
(6)保障の優先順位を確認してくれる
当たり前のことですが、保険は保険料を払えば払うほど、基本的に保障は手厚くなります。しかしお金は有限です。
保険相談の場で大切なのは、保障の優先順位を決めることです。お客様のライフプランによって、どういった保障が優先されるべきなのかは、数多くの相談に乗ってきた担当者であれば、ひとつや2つの助言や提案があるのが普通です。
(7)加入一覧表を作ってくれる
大手生保であれ、カタカナ生保であれ、保険会社や代理店に所属していようが、保険ショップであろうが、JAであろうが、気の利いた担当者であればお客様の保険の加入一覧表を作ってくれるはずです。
医療保険に加入したい(見直しをしたい)お客様は、加入している医療保険の証券だけを持ってくる人がほとんどです。ですが、理想を言えば、本人の分はもちろん、妻や子どもも含む家族全員の保険証券を持参してください。
加入一覧表を作ってもらうことで、家族全体の保障バランスが俯瞰できます。また、保障期間も保障の重複もチェックできます。
保険料支払いの節約は、単品で考えがちですが、ケースによっては、単品の削減ではなく、本人すべて、家族丸ごとといったトータルで節約できる場合もあります。「この担当者に任せたい」と思ったら、一覧表作成のために、保険証券を持って行くのが誤認もなく、最も確実です。
また、保険関係者のなかには「エグゼクティブ○○」や「トップマネージャー○○」「特別上級○○」などと、何やら華々しい肩書きを持った人がいます。
肩書きは個人が勝手に名乗っているものではなく、会社の正式な基準や選考を経たもので、並大抵の努力では冠を与えてもらえません。
しかし、肩書きばかりに目をとらわれてしまっては、本質を見失ってしまうことになりかねません。
残念ながらキャリアに胡座をかいた人がいないわけではありません。また新人でも優秀な人もたくさんいます。
必ずしもコンサルティングの質と肩書きはイコールではないということを、肝に銘じておきましょう。
(第4回・了)
【著者】鬼塚眞子(おにつかしんこ)
大手生保会社の営業職、業界紙の記者を経て、2007年に保険ジャーナリスト、ファイナンシャル・プランナー(FP)として独立。保険業界と商品に精通し、保険営業とFP資格のある、日本では稀有な存在の保険ジャーナリストとして知られている。2010年、保険業界活性化を図るため、保険のすべてのチャネルを横断する「オーツードットコム 保険業界の明日を考える会」(現、トリプルA)を主宰。マスコミ出演、執筆、講演、相談で幅広く活躍中。近著は『保険選びは本当にカン違いだらけ』(SB新書)
大手生保会社の営業職、業界紙の記者を経て、2007年に保険ジャーナリスト、ファイナンシャル・プランナー(FP)として独立。保険業界と商品に精通し、保険営業とFP資格のある、日本では稀有な存在の保険ジャーナリストとして知られている。2010年、保険業界活性化を図るため、保険のすべてのチャネルを横断する「オーツードットコム 保険業界の明日を考える会」(現、トリプルA)を主宰。マスコミ出演、執筆、講演、相談で幅広く活躍中。近著は『保険選びは本当にカン違いだらけ』(SB新書)