論理力を使いこなす３つのルール

先生：うん、そうだね。恋人でも友達でも、知り合って、仲良くなるまでは、お互いのことをよく知るために、いろんなことを話して、わかり合おうとする。そのときには、論理的な会話もしているはずなんだ。でも、仲良くなってしまうと、会話という行為そのものを楽しむようになるから、論理を育てることにはならない。

──よく考えてみると、仲のいいコと大したこと話してないですしね。ただ話してることが楽しいっていうか。

先生：そうだね。上司だったり、取引先の人だったり、どんなに親しくなっても、他者意識と論理をしっかり持たなければやっていけない相手が多い。それで、みんな悩んでしまう。

悩みを解決して、社会人として、ビジネスパーソンとして周囲から認められるためには、やはり論理を身につけ、自分の言いたいことをきちんと話して伝えられるようにならなければいけない。でも、心配はいらないよ。

論理的に物事を考え、相手に伝えるための基本になるのは３つのルール、たったこれだけだ。それさえ身につけて、その規則に従って言葉を使えば、論理的な思考、論理的な話し方ができるようになる。

──論理的に話すには、３つのルールがわかればいいんですね。

先生：そうだ。論理と聞いただけで、むずかしいと思って、頭から拒否したり、逃げ出してしまう人もいるけれど、私たちが必要とする論理はそんなに難解でも、複雑でもない。

私たちは気づかないだけで日常会話の中でも論理は使っているし、小さな子どもの言葉にも論理はあるんだ。自分が気づかずに使っていた論理がどんなものかを確認し、レベルを上げていけばいいんだから、まったくむずかしくないよ。

──自分も、日常会話で知らず知らずのうちに話していると思うと、かなり気が楽になります！

＜後編へ続く＞

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