カルチャー
2017年11月7日
"恋愛事件"で身を滅ぼさないために知っておきたい「大人の男の気遣い術」
『大人の男の気遣い』より
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「女性に気を遣うこと」を「とにかく優しく接すること」だと考えている男性は多いと思います。しかし、「大人の男」をテーマに新聞、雑誌、ラジオ・講演などで活躍する潮凪洋介氏は、「女性が本当に求めている思いやりとは、うわべの優しい言葉や態度ではない」」と言います。そんな潮凪さんが、女性にモテる「いい男」になりたいと考えている男性を対象に執筆した最新著書『大人の男の気遣い』から、そのエッセンスを語っていただきました。


「大人の恋愛」に必要な「大人の男の気遣い」


 今、世の中で数々の「恋愛事件」が起こっている。ゲス不倫から手つなぎスクープ、キス写真から男女間トラブルまで、恋愛事件は次から次へと浮上する。大人の男女が恋をする時、必ず「大人の事情」が絡む。

 彼女持ち、彼氏持ち、離婚協議中、別居中、あるいは会社の上司と部下、相手がお得意先の異性であるなど「障壁」が存在しないケースのほうが少ない。
 また大人であるがゆえに「恋愛の形態」も様々だ。互いを縛らない「自由恋愛」もあれば、結婚を前提とした「交際」もある。あるいは割り切った「サプリメントな関係」も。
あなたも明日は我が身である。

 いつ「秘密の恋」が明るみに出て「恋愛事件の渦中の人」になってしまうかもしれない。
しかし、そこに「大人の男の気遣い」さえあれば「事件」になる心配はない。
そこで、みなさんに、大人の恋愛で身を滅ぼさないために知っておきたい「大人の男の気遣い」について解説したい。
 EXILE TAKAHIROと武井咲のようなハッピーなニュースですら数々の「大人の男の気遣い」の努力なしには成しえなかった結末である。

 ぜひ、皆さんも、うまく恋のリスクヘッジをしながら大人の恋を愉しんでほしい。

正々堂々、最初から「遊びだよ」と伝えるべし


 「この恋は本気じゃないよ、遊びだよ、遊びとして最高に楽しもう」そう最初から言い放つ、あるいはそうとわかるコミュニケーションを心掛ける。これが大人の気遣いである。

 この気遣いなしに、あちこちで恋を仕掛ける男は大人の男とは言えない。

 本気のつもりで始めた恋がふたを開けたら違っていたとなれば、女性は傷つく。そしてトラブルになる。

 大人の男の気遣いは、そうならないためにおこなうものである。恋愛は楽しむものである。あなたがトラブルで苦しむことも、女性が傷ついて泣くことも快楽とは正反対のもの。そんな悲劇が発生する要因はすべて避けなければならない。

無駄に期待を持たせない


 ある女性から言い寄られたとしよう。

 その女性とは本命恋愛や結婚、あるいはそれ以外の関係であっても「ありえない」場合がある。そんなときは変に期待をさせてはいけない。

 もし本人から告白されたら「好きな人がいる」と言ったうえで、仲良く友人づきあいをするのがいい。そうすることで相手の人生の時間を無駄に使わせなくて済む。女性の婚期は男性よりも短い。モテているのは気分がいいが、気を持たせて「いつか本命になれるかも...」をにおわせるのは少々酷だ。

 彼女に一刻でも早く本命の恋人探しの旅に出てもらった方がよいのである。「ごめん、いま好きな人がいるんだ」「妻を愛しているから...」

 もちろん実際は好きな人などいなくたっていい。妻を愛していなくてもいい。それでもあえてそういうのが大人の気遣いである。

 実は女性の場合、そういわれるときっぱりあきらめがつくのである。



大人の男の気遣い
潮凪 洋介 著



潮凪 洋介(しおなぎ ようすけ)
エッセイスト・講演家。株式会社ハートランド代表取締役。 1970年生まれ。「人生・仕事・恋愛」という3つの視点から「自分流人生の作り方アドバイス」を行なっている。また、「仕事だけの人生ではなく、人生そのものをもっと楽しむ! 」をモットーに講演活動を展開する傍ら、本当にやりたいことを見つけ、それを会社外で実現する「潮凪洋介の自由人生塾」、エッセイスト養成・出版プロデュース機関「潮凪道場」を運営している。主な著書に、「いい人」シリーズ累計20万部超の『もう「いい人」になるのはやめなさい! 』『それでも「いい人」を続けますか?』(ともにKADOKAWA)、『「男の色気」のつくり方』(あさ出版)、『「バカになれる男」の魅力』(三笠書房)などがある。
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