ビジネス
2013年11月22日
ウザい上司や同僚をサラリとかわす『いなし言葉』のサ行五段活用
『ウザい相手をサラリとかわす技術』より
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「その根拠は?」はウザい相手に効く


「あの人は何も考えてないよ。頭の中は保身でいっぱいだから」

 このように、決めつける人がいます。

 職場内の話だけでなく、株価や円相場の行方、選挙の見通し、野球やサッカーの試合の展望、さらには芸能界の話題まで、こちらが求めていないのに延々と思い込みや持論を語るような人です。

「それはうまくいかない。○○してみなさいよ、そっちのほうがいいって」

 こんなふうに、こちらのやり方を全否定し、別の方法を無理強いする人もいます。

 一方的に「こうしなさい」「私のやり方のほうがうまくいく」と、いわゆる上から目線でアドバイスしてくるような人です。

 本来なら無視したいところですが、やはり、相手が同じ職場にいる人間、あるいは仕事でお世話になっている人間だとそうはいきません。

 筆者が普段働いているマスコミ業界には自己主張が激しい人間たちが多く、「今度の選挙で○○党はせいぜい10議席しか取れないよ」とか「安倍さんは絶対こう動いてくるよ」などの決めつけ、そして、「その企画ならこうすべき」「そんなゲストじゃあ聴取率は取れないね」といった、まさに上から目線の押しつけに日々接しています。

 彼(彼女)らとは、必要以上に親しくなりたいとは思わない半面、邪険にして関係を悪くするわけにもいかず、意識して「つかず離れず」の距離をキープすることを心がけるようになりました。

 効果的なのは、決めつけには根拠を聞くということです。

 先ほどの例で言えば、「なぜ保身でいっぱいだと思うのか?」「どうして10議席しか取れないのか?」「安倍さんがそう動く根拠は何か?」と穏やかな口調で聞き返してみるのです。

「へえ、そうなんですか? で、どうしてそう思われたのですか?」

 このような言い方でいいでしょう。そうすれば、根拠が乏しい人はたいてい引きます。判断した理由をうやむやに語って、多くの場合、相手から別の話題に切り替えようとしてきます。もし逆に、きちんと根拠を語ってくれるなら、あなたにとって「気づき」につながることかもしれないので、傾聴する姿勢を見せればよいのです。

 上から目線で指示してくる相手にもこの方法は有効ですが、この場合はもう一つ、あなた自身が少し心の持ち方を変えれば、ウザいと思う気持ちが緩和されるので試してみてください。

「この人、上から目線」と感じるのは、相手の中に尊敬する部分を見出してないからです。もっと言えば、あなた自身が「私は相手より下ではない」と、どこかで上回りたいという気持ちを持っているせいなのです。

 つまり、相手の中に一つでもリスペクトできる面を発見したり、相手に勝とうとする気持ちや「自分のほうが年上だ」などといった小さなプライドを捨てたりすれば、見下されている感が消え、「つかず離れず」の関係ぐらいは維持できるようになります。


 ウザい相手をサラリとかわすためのテクニックを2つ紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 人間関係は距離感が9割です。距離次第で、ウザい相手からのストレスは軽減されますし、逆にウザかった人間関係をプラスに転じさせることも可能です。

 ウザい相手をサラリとかわして、よりよいビジネス環境を手に入れましょう!

(了)


ウザい相手をサラリとかわす技術
今日から人間関係が必ず上向く!
清水克彦 著



【著者】清水 克彦(しみず かつひこ)
1962年愛媛県生まれ。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。文化放送入社後、政治・外信記者を経て米国留学。帰国後、国会・首相官邸キャップ、キャスター、情報ワイド番組プロデューサーを歴任。現在は、報道デスクの傍ら、育英短期大学講師、南海放送「木藤たかおの日曜プレスクラブ」コメンテーターとしても活動中。著書に、『ウザい相手をサラリとかわす技術』『人生、勝負は40歳から!』(共にSB新書)、『頭のいい子が育つパパの習慣』(PHP文庫)など多数ある。
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