スキルアップ
2013年12月19日
その交渉は間違っている! 絶対に負けない交渉の5大要素
『絶対に負けない交渉術 やってはいけない35のルール』より
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「相手をだます」「相手を敵視する」「金銭の利害を見落とす」……交渉の際には絶対にやってはいけない行動があります。ライブドア、JALの事業再生性にも関わった異色の一流弁護士・植田 統が、絶対に負けない交渉術の極意を明かしましょう。


交渉術のマスターは、人生のマスターにもなれる


 みなさんは日々の中で、次のようなことを思った経験はないだろうか?

「取引先の担当者の首をなんとか縦に振らせたい」
「なるべく早く交渉を進めたい」
「価格交渉がうまくなって、1円でも安く事業のコストを抑えたい」
「妻を説得して、お小遣いをアップしたい」
「就職の面接で面接官をうなずかせて、希望の会社に入りたい」
「上司や取引先に是が非でも自分の企画を通したい」
「量販店で、値引き交渉して、もっと安く買いたい」

 すべて交渉術に関わる問題である。
 仕事はもちろん、人生は交渉の連続だ。交渉術をマスターすれば、今挙げた問題の解決も容易になる。交渉術のマスターは、人生のマスターにもなれるのだ。

 そもそも交渉とは何か、ここで一度、考えておこう。ひと言でいえば、「交渉とはお互いにとって公正な妥協点を探るプロセス」である。
 お互いにとって公正な妥協点を探るべきことは世の中にあふれている。国際間の外交交渉、ビジネス上の取引、結婚、就職......。人生が交渉の連続という所以だ。

 ところで、「交渉する」は英語で「ネゴシエート」(negotiate)という。英語のネゴシエートには、「(困難を)切り抜ける」という意味もある。
 つまり、「交渉」は、困難を切り抜けて次のステップへ進む手段ととらえることもできる。

 和平交渉が成立すれば、平和な世界に向けて前進できる。
 取引商品の価格交渉が成立すれば、その後のビジネスがうまくいく。
 結婚の交渉が成立すれば、幸せな結婚生活を手に入れられる。
 就職の交渉(=面接)が成立すれば、キャリアアップが待っている。

 すなわち、交渉術を身につけると、仕事や人生での困難を次々とクリアし、軽やかに次のステップに行けるようになるのだ。

 だから、交渉ではぜひ欲しい結果を手に入れたい。誰もがそう考えて当然だ。ただし、相手をだましたり、自分だけが得をするような交渉は、プロの交渉とはいえない。
 せっかく困難を切り抜けて次のステップにたどり着いたのに、相手をだましたりすれば、また困難と遭遇するに決まっている。しかも、相手をだませたとしても、自分自身はだませない。ずるい交渉をすれば、罪の意識に苛さいなまれることもあるだろう。
 己に恥じることのないフェアな交渉術を身につけよう。

 ここでは、交渉の際に、絶対にやってはいけない行動を紹介していこう。
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絶対に負けない交渉術 
植田 統 著



【著者】植田 統(うえだ おさむ)
弁護士、国際経営コンサルタント、名古屋商科大学教授。1957年生まれ。1981年東京大学法学部卒業。ダートマス大学経営大学院にてMBA取得。成蹊大学にて法務博士取得。東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)、ブーズ・アレン・ハミルトン、野村アセットマネジメント、レクシスネクシス・ジャパン代表取締役、世界最大の企業再生コンサルティング・ファームであるアリックスパートナーズでライブドア、JALの企業再生を担当し、弁護士、国際経営コンサルタントとして独立。著書に、『45歳からの会社人生に不安を感じたら読む本』(日本経済新聞出版社)、『銀行から「金を返せ」と言われたら読む本』(光文社)など。
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