スキルアップ
2015年2月9日
「超有名私立」or「海外の無名大学」──子どもに教育を受けさせるならどっち?
[連載]
お金持ちになるのは、どっち!?【3】
文・田口 智隆
消費税増税に生活費の高騰…。2015年もお金の不安に悩まされる一年になりそう。そんなお金のストレスから解放されるには、お金持ちの考え方を学ぶしかない。借金500万円を抱え、国内外の大富豪3000人に会いまくった田口智隆が語る「お金持ち」になるための最短ルートとは――。好評連載、3回目!
子どもにお金で苦労させたくないと考えた時の選択肢は?
教育格差が叫ばれる時代。お金のある親の子どもは、必然的に教育にお金をかけることができます。家の収入がそのまま子どもの教育レベルも決める。そんな脅し文句をきいたら、うちの子には良い教育を受けさせたい...と思うのが親の気持ちではないでしょうか。
しかし、そうはいっても、家計のお金が限られているのも事実。
将来、子どもにお金で苦労させたくないと考えた時、どのような選択肢があるのでしょうか。
今回考えたい、二択はこれ。
子どもに教育を受けさせるなら・・・
(1)就職に有利な進学校
(2)海外の無名大学
そもそも「学歴が立派でないとお金持ちになれない」というのはウソです。たいした学歴がないのに成功している人はたくさんいます。そのうえで覚えておきたいのは、これからは日本語に加えて、英語と中国語が話せれば、まず職に困ることはありません。それどころか、自分のやりたい仕事でお金をどんどん稼ぐこともできます。
それなのに、多くの親世代はそうは考えません。
雑誌で特集される「就職に有利な大学ランキング」を読んで、「よし、うちの子も、こんな進学校に入れよう」と考える。
そしてまずは、「有名私立のお受験」という発想になってしまいます。
一流大学の出身ではない。中退のお金持ちはたくさんいます。
ちなみに、私は英語も苦手です。英語を習得しようと思って、何度も挫折しています。
そんな私が、「もう一度人生をやり直せるなら、何に一生懸命取り組みますか?」と問われれば、間違いなく「英語」と答えます。
子どもの教育は、言語で決める
みなさんもお気づきのとおり、ビジネスの世界ではグローバル化が進んでいます。
英語が公用語になっている企業やTOEICの点数が採用の条件になっている企業も増えています。
世界の人口の約4分の1が英語をコミュニケーションツールとしています。それに比べて日本の人口は1億数千万人。
これから先、世界で活躍し、自分のやりたいことを実現していくには、英語力が必要不可欠です。私は英語ができなくても成功できたギリギリの世代なのです。お金持ちの実際にお金持ちになる人は、将来のグローバル化を踏まえて、自分の子どもには、外国語が学べる環境をつくろうと努めます。少なくとも昔の価値観を押しつけて進学校への受験をすすめることはしません。子どもが海外留学をしたいというなら、たとえ無名の大学であっても喜んで送り出すでしょう。
世界的に有名な投資家であり巨万の富を手に入れたジム・ロジャーズ氏も、成長著しい中国への投資が有望と考え、娘には母国語である英語のほかに、中国語を学ばせています。
現在、20代、30代の人も今からでも遅くありません。
英語や中国語が話せれば、ビジネスでは圧倒的に有利になります。同じネイリストの資格をもっていても、英語や中国語ができれば海外からの観光客を相手に仕事ができ、大きな差別化になります。
お金持ちになりたいから、「MBAをとろう」「税理士の資格をとろう」と難関資格にチャレンジする人は今もたくさんいます。
しかし、お金持ちになりたいなら、「現在の仕事やスキルに英語や中国語などをプラスする」という発想をすべきなのです。
子どもの教育の答えは、「お金持ちになる人は、英語プラスもう1カ国語」なのです。
(第3回・了)
【著者】田口智隆(たぐちともたか)
(株)ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。自己破産寸前から経済的ストレスフリーの生活を実現したファイナンシャルプランナー/投資家。1972年、埼玉県生まれ。1992年、学習塾の講師となり、大学受験部(現代文)を担当。1999年、父親が経営する保険代理店に入社し、地域ナンバーワン代理店に成長させる。28歳のときに自己破産寸前まで膨らんだ借金を徹底した節約で、わずか数年で完済。その後は「収入の複線化」「コア・サテライト投資」で資産を拡大。34歳のときにお金に不自由しない状態「お金のストレスフリー」を実現し、(株)ファイナンシャルインディペンデンスを設立。現在は、「お金のカリスマ」として、マネー・カウンセリングで個別相談に乗る一方で、より多くの人にお金の大切さを伝えたいという想いから、投資についてのコンサルティング、セミナー活動、執筆活動を行っている。おもな著作に『お金が貯まらない人の悪い習慣39』(マガジンハウス)、『お金の不安が消えるノート』(フォレスト出版)、『「なぜかお金が貯まる人」がやっていること』(廣済堂出版)など。近著は『お金持ちになるのは、どっち!? 富豪3000人から学んだ お金に愛される人の考え方』(SBクリエイティブ)。
(株)ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。自己破産寸前から経済的ストレスフリーの生活を実現したファイナンシャルプランナー/投資家。1972年、埼玉県生まれ。1992年、学習塾の講師となり、大学受験部(現代文)を担当。1999年、父親が経営する保険代理店に入社し、地域ナンバーワン代理店に成長させる。28歳のときに自己破産寸前まで膨らんだ借金を徹底した節約で、わずか数年で完済。その後は「収入の複線化」「コア・サテライト投資」で資産を拡大。34歳のときにお金に不自由しない状態「お金のストレスフリー」を実現し、(株)ファイナンシャルインディペンデンスを設立。現在は、「お金のカリスマ」として、マネー・カウンセリングで個別相談に乗る一方で、より多くの人にお金の大切さを伝えたいという想いから、投資についてのコンサルティング、セミナー活動、執筆活動を行っている。おもな著作に『お金が貯まらない人の悪い習慣39』(マガジンハウス)、『お金の不安が消えるノート』(フォレスト出版)、『「なぜかお金が貯まる人」がやっていること』(廣済堂出版)など。近著は『お金持ちになるのは、どっち!? 富豪3000人から学んだ お金に愛される人の考え方』(SBクリエイティブ)。