スキルアップ
2015年2月18日
「郊外の一戸建て」or「都心で賃貸」──住むならどっち?
[連載]
お金持ちになるのは、どっち!?【4】
文・田口 智隆
消費税増税に生活費の高騰…。2015年もお金の不安に悩まされる一年になりそう。そんなお金のストレスから解放されるには、お金持ちの考え方を学ぶしかない。借金500万円を抱え、国内外の大富豪3000人に会いまくった田口智隆が語る「お金持ち」になるための最短ルートとは――。好評連載、4回目!
賃貸か購入か!? お金持ちになる人の選択肢は?
今回は、永遠に議論が尽きないテーマです。
住むならどっち?
(1)ローンで購入した郊外の一戸建て
(2)都心の賃貸マンションお金持ちの「人生の選択」、どっち?
正直に答えます。
どちらが得かは一概にはいえません。何歳まで生きるか、どんな家に住むか、何年ローンを組むかなどによって損得は変わってきますし、何に幸せを感じるかという価値観にもよるからです。
ただ、あなたがお金持ちになりたいなら、答えは出ています。
間違いなく、「賃貸」です。
理由を説明しましょう。すでにお金をもっていてローンを組まずに家を購入できる場合は別ですが、家を購入するとき、たいていは20年、30年に及ぶ住宅ローンを組みます。「持ち家は資産になるし、家賃を払い続けるのはもったいない」という人もいますが、実はリスクが高い状態です。
収入が右肩上がりで計画どおりにローンを返済できればいいですが、これから先、順調にローンを返済できると言い切れるでしょうか。20~30年先は、誰も見通せません。
会社が倒産することや、リストラの対象になる可能性もあります。病気で人生設計が狂う可能性もあるでしょう。それでも、ローンの返済だけは変わらず、払い続けなければならない......。つまり、不測の事態に臨機応変に対応することができないのです。
さらに致命的なのは、お金持ちになるためのタネ銭(元手)がなくなってしまうことです。住宅ローンを組むと、返済が優先され、投資にまわすお金を工面しづらくなるのが現実です。会社でがむしゃらに働くだけでは、生活に不自由はしないかもしれませんが、お金持ちになるチャンスはつかめません。
結局、ローンを返すための人生で終わってしまうのがオチです。
お金持ちになりたければ都心に住め
お金持ちは、長い「モノサシ」で判断するので、住宅ローンを組むことを避けます。
長いモノサシで見て、さまざまなリスクや環境の変化があることを前提に人生を設計しているのです。
収入が下がったときは、家賃の安い賃貸マンションに引っ越す。そうして苦境を脱し、再起を図るチャンスを虎視眈々とねらいます。それなのに住宅ローンがあったら、金銭的にも精神的にも余裕がなくなってしまいます。
「郊外に住むか、都心に住むか」という選択でいえば、「職住接近」である都心に住むほうが、断然お金持ちになれます。
老後は自然いっぱいの郊外で悠々自適に暮らしたい気持ちもわかりますが、バリバリ働いている若い年代では、できるだけ職場に近いほうがいい。
お金持ちになる過程では、ビジネスに費やす時間が多くなるので、家にいる時間のほとんどはただの睡眠時間です。満員電車で通勤する時間ももったいない。郊外に家を買うのは、お金持ちになってからでも遅くありません。
あなたが本当にお金持ちになりたければ、ローンは組まずに、収入によって都心の賃貸マンションを転々とするが正解なのです。
(第4回・了)
【著者】田口智隆(たぐちともたか)
(株)ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。自己破産寸前から経済的ストレスフリーの生活を実現したファイナンシャルプランナー/投資家。1972年、埼玉県生まれ。1992年、学習塾の講師となり、大学受験部(現代文)を担当。1999年、父親が経営する保険代理店に入社し、地域ナンバーワン代理店に成長させる。28歳のときに自己破産寸前まで膨らんだ借金を徹底した節約で、わずか数年で完済。その後は「収入の複線化」「コア・サテライト投資」で資産を拡大。34歳のときにお金に不自由しない状態「お金のストレスフリー」を実現し、(株)ファイナンシャルインディペンデンスを設立。現在は、「お金のカリスマ」として、マネー・カウンセリングで個別相談に乗る一方で、より多くの人にお金の大切さを伝えたいという想いから、投資についてのコンサルティング、セミナー活動、執筆活動を行っている。おもな著作に『お金が貯まらない人の悪い習慣39』(マガジンハウス)、『お金の不安が消えるノート』(フォレスト出版)、『「なぜかお金が貯まる人」がやっていること』(廣済堂出版)など。近著は『お金持ちになるのは、どっち!? 富豪3000人から学んだ お金に愛される人の考え方』(SBクリエイティブ)。
(株)ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。自己破産寸前から経済的ストレスフリーの生活を実現したファイナンシャルプランナー/投資家。1972年、埼玉県生まれ。1992年、学習塾の講師となり、大学受験部(現代文)を担当。1999年、父親が経営する保険代理店に入社し、地域ナンバーワン代理店に成長させる。28歳のときに自己破産寸前まで膨らんだ借金を徹底した節約で、わずか数年で完済。その後は「収入の複線化」「コア・サテライト投資」で資産を拡大。34歳のときにお金に不自由しない状態「お金のストレスフリー」を実現し、(株)ファイナンシャルインディペンデンスを設立。現在は、「お金のカリスマ」として、マネー・カウンセリングで個別相談に乗る一方で、より多くの人にお金の大切さを伝えたいという想いから、投資についてのコンサルティング、セミナー活動、執筆活動を行っている。おもな著作に『お金が貯まらない人の悪い習慣39』(マガジンハウス)、『お金の不安が消えるノート』(フォレスト出版)、『「なぜかお金が貯まる人」がやっていること』(廣済堂出版)など。近著は『お金持ちになるのは、どっち!? 富豪3000人から学んだ お金に愛される人の考え方』(SBクリエイティブ)。