スキルアップ
2015年2月18日
「あまちゃん」の監督が明かす、会話が続く人・続かない人の境目とは?
[連載] 「おもしろい人」の会話の公式【1】
文・吉田照幸
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話がおもしろい人の「話し方」


 さらにおもしろくするには、上手に言葉を変えてみます。

上司「健康診断の結果が返ってきたんだけど、昨年より血糖値が上がっちゃって困ったよ」
部下「部長、上がるのは、ポストだけだったらよかったですね」

 部長をねぎらいつつも、ひねりのあるコメントを返していますね。返し方だけでも、こんなに会話が違うんです。

 まとめます。

◎お話しにならない人
上司「健康診断の結果が返ってきたんだけど、昨年より血糖値が上がっちゃって困ったよ」
A「へえ。私、この間、旅行に行きましてね」

◎会話が続かない人
上司「健康診断の結果が返ってきたんだけど、昨年より血糖値が上がっちゃって困ったよ」
A「そうなんですか」

◎会話が続く人
上司「健康診断の結果が返ってきたんだけど、昨年より血糖値が上がっちゃって困ったよ」
A「大変ですね。どのくらい、上がったんですか?」(質問をする)
B「そうですか。上がると再検査になるかもしれないですよ」(コメントを入れる)

◎話がおもしろい人
上司「健康診断の結果が返ってきたんだけど、昨年より血糖値が上がっちゃって困ったよ」
A「部長、上がるのは、ポストだけだったらよかったですね」(言葉を変換する)
B「飲み過ぎですよ。今度の飲み会では、高いお酒は私がいただきます」(言葉を変換する)

 さて、あなたはどんな返し方をしているでしょうか?
 いつもの自分の話し方を変えるだけでも、ぐんと会話がおもしろくなります。
 それに人間関係も変わってきます。

 「返し方」ひとつで、「おもしろい人」「頭のいい人」という印象に変わりますから、ぜひ覚えておいてください。

(了)

※本書の著者である吉田照幸さんの刊行記念トークイベントが決定しました。
日時:2015年2月26日(木)19時~20時15分(開場18時45分)
場所:ブックファースト新宿店
詳細は、下記URLをご覧下さい。
http://www.sbcr.jp/topics/12253/








「おもしろい人」の会話の公式
気のきいた一言がパッと出てくる!
吉田照幸 著



吉田照幸(よしだてるゆき)
1969年、福岡県生まれ、山口県育ち。1993年NHK入局。NHKエンタープライズ番組開発部エグゼクティブ・プロデューサー。ここ10年でもっともコントを制作している。「のど自慢」「小朝が参りました」などエンターテイメント系の番組を中心に活躍。40分間一人で舞台で場を持たせるなど前節の技を鍛えつつ、芸人さんにも「話が面白い」と評判になる。広島放送局を経て番組開発部移動後、2004年に「サラリーマンNEO」を企画、以後全シリーズの演出を担当。型破りな番組として人気を博す一方、タニタの社食、Google本社を日本のテレビ番組として初潜入、コントに日産のカルロス・ゴーン氏を引っ張り出すなど、話題となった。2011年には「劇場版サラリーマンNEO(笑)」の脚本・監督を務める。第35回・36回国際エミー賞コメディ部門ノミネート(日本では唯一)。2013年春からは、異例のレンタル移籍で、連続テレビ小説「あまちゃん」の演出を担当。現在、コント番組、コメディ、ドラマを制作中。
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