カルチャー
2015年8月26日
果汁100%の「濃縮還元」と「ストレート」、選ぶならどっち?――添加物や糖尿病の危険性を知っておこう
[連載]
体を壊す食品「ゼロ」表示の罠【3】
文・永田 孝行
ちなみに、同じ100%ジュースでも、その中身によって、食品表示法でによって決められた表記は異なります(表1参照)。
なお、「ジュース」という名称は、果汁100%のものだけが使用可能です。では、100%未満のドリンクの場合はどのように表記することになっているのでしょうか。
まず、果実飲料のうち、果汁10%以上のものについては、「果汁入り飲料」と呼ぶことができます。
◎果汁5%以上10%未満のもの
「清涼飲料水」という呼称で、「果汁10%未満」と表記します。
◎果汁5%未満のもの
「清涼飲料水」と呼称は共通していますが、「無果汁」または「果汁○%」といった表記をします。
さらに付け加えると、果汁100%かどうかを、パッケージから判断できる方法もあります。それは、パッケージに果実の断面図が使われているかどうかです。
というのも、果実100%ではないものには、果実の断面図をのせることが許されていないのです。
◎果汁5%以上100%未満
果実から果汁の雫が落ちる等の描写禁止、果実の実スライス等の描写禁止
◎果実5%未満(無果汁)
果実の絵禁止。図案化した絵は可
また、100%のストレートジュースの場合、原材料は果実からの搾汁のみです。
一方、濃縮還元の100%ジュースは、果実からの搾汁のほか、糖類またはハチミツはちみつ、香料、二酸化炭素、強化剤を原材料として認められています。
つまり、同じ濃縮還元100%と名乗っているジュースは、糖類やハチミツはちみつを加えて味をととのえている場合があるのです。こうした原材料を使用している場合には「加糖」と表示されているので、確認するのが賢明です。
「果汁100%だからヘルシーだ」と安易に判断していると、知らないうちに糖質を摂りすぎて、糖尿病になるリスクを高めてしまいことにもなりかねません。
ちなみに、果汁10%以上、100%未満の果実入り飲料の場合、酸味料、着色料(合成ではないもの)、酸化防止剤、増粘安定剤、甘味料、保存料、pH調整剤、乳化剤、香辛料抽出物、香料、二酸化炭素、強化剤といった、さらにさまざまな食品添加物の使用が認められています。
なお、「ジュース」という名称は、果汁100%のものだけが使用可能です。では、100%未満のドリンクの場合はどのように表記することになっているのでしょうか。
まず、果実飲料のうち、果汁10%以上のものについては、「果汁入り飲料」と呼ぶことができます。
◎果汁5%以上10%未満のもの
「清涼飲料水」という呼称で、「果汁10%未満」と表記します。
◎果汁5%未満のもの
「清涼飲料水」と呼称は共通していますが、「無果汁」または「果汁○%」といった表記をします。
さらに付け加えると、果汁100%かどうかを、パッケージから判断できる方法もあります。それは、パッケージに果実の断面図が使われているかどうかです。
というのも、果実100%ではないものには、果実の断面図をのせることが許されていないのです。
◎果汁5%以上100%未満
果実から果汁の雫が落ちる等の描写禁止、果実の実スライス等の描写禁止
◎果実5%未満(無果汁)
果実の絵禁止。図案化した絵は可
また、100%のストレートジュースの場合、原材料は果実からの搾汁のみです。
一方、濃縮還元の100%ジュースは、果実からの搾汁のほか、糖類またはハチミツはちみつ、香料、二酸化炭素、強化剤を原材料として認められています。
つまり、同じ濃縮還元100%と名乗っているジュースは、糖類やハチミツはちみつを加えて味をととのえている場合があるのです。こうした原材料を使用している場合には「加糖」と表示されているので、確認するのが賢明です。
「果汁100%だからヘルシーだ」と安易に判断していると、知らないうちに糖質を摂りすぎて、糖尿病になるリスクを高めてしまいことにもなりかねません。
ちなみに、果汁10%以上、100%未満の果実入り飲料の場合、酸味料、着色料(合成ではないもの)、酸化防止剤、増粘安定剤、甘味料、保存料、pH調整剤、乳化剤、香辛料抽出物、香料、二酸化炭素、強化剤といった、さらにさまざまな食品添加物の使用が認められています。
永田孝行(ながた・たかゆき)
1958年愛知県名古屋市生まれ。東京大学大学院医学系研究科で肥満と代謝を研究。 生活習慣病予防と改善の為の食事療法としてGI値 (グリセミック・インデックス) に着目して実験・研究を重ねた後、2001年に「低インシュリンダイエット」を提唱し、ブームを巻き起こす。また2003年には特異的な体脂肪分解のメカニズムを解明し、部分痩せを可能にする著書『10 days ポイントダイエット』を国内外で出版。これまで60冊近くを出版し、書籍販売総数は500万部を突破。主な活動としては健康保険組合や企業を通して社員の健康・保健指導や生活習慣病予防と改善対策における食品の研究開発、健康コンサルタント、さらには講演活動や雑誌の指導・監修、テレビ、ラジオ、新聞などの取材も多数受けている。主な著書に『低インシュリンダイエット』(新星出版社)、『なんで太るの?』(角川書店)など。
1958年愛知県名古屋市生まれ。東京大学大学院医学系研究科で肥満と代謝を研究。 生活習慣病予防と改善の為の食事療法としてGI値 (グリセミック・インデックス) に着目して実験・研究を重ねた後、2001年に「低インシュリンダイエット」を提唱し、ブームを巻き起こす。また2003年には特異的な体脂肪分解のメカニズムを解明し、部分痩せを可能にする著書『10 days ポイントダイエット』を国内外で出版。これまで60冊近くを出版し、書籍販売総数は500万部を突破。主な活動としては健康保険組合や企業を通して社員の健康・保健指導や生活習慣病予防と改善対策における食品の研究開発、健康コンサルタント、さらには講演活動や雑誌の指導・監修、テレビ、ラジオ、新聞などの取材も多数受けている。主な著書に『低インシュリンダイエット』(新星出版社)、『なんで太るの?』(角川書店)など。