カルチャー
2014年11月18日
「なんか疲れが取れない...」その原因は"副腎"にあった!
[連載] 「うつ?」と思ったら副腎疲労を疑いなさい【1】
文・本間龍介
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あなたの「副腎疲労」診断


 ここで簡単な「副腎疲労」度チェックを行いましょう。
 いくつあてはまるでしょうか?

□ 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚めてしまう、朝起きるのがつらい
□ 十分な睡眠時間を取っても翌朝に疲れが取れない
□ 午前中、午後3~4時頃はぼんやりしている、夕食後にやっと元気になる
□ コーヒー、コーラ、チョコレートなどを摂らないと元気が出ない
□ ポテトチップスなど、無性に塩辛い食べ物を食べたくなる
□ 何もかもが億劫に感じる、以前は楽しんでいたことも楽しめない
□ 日常的な活動をこなすだけでもしんどい、椅子から立ち上がるのさえ大変だ
□ 立ち上がったりするときに頭がクラクラする、目の前が真っ白になる
□ 風邪を引きやすく、なかなか治らない、ケガが治りにくい
□ 思考が定まらずボーっとする、何をどうしたらいいか決められない
□ やろうとしていたことを忘れる、昼食で食べたものが思い出せない
□ 体力・気力が低下して、作業に時間がかかったり、長時間続けられない
□ 悲しい出来事から時間が経ってもなかなか立ち直れない
□ 人生に何の意味も感じられない、楽しいことが一つもない
□ 仕事や人間関係が空虚に感じられ、何もする気にならない
□ 今まで気にならなかった小さなことが気に障る、ストレスに対処できない
□ 交通渋滞などちょっとしたことでイライラする、子どもを怒鳴りつける
□ 過食気味である、タバコ、飲酒が増えた
□ 性欲が低下して、セックスする気にならない、うまくいかない
□ PMS(月経前症候群)が悪化して、イライラ、不安、下腹部の痛みがひどい

 いかがでしたか?

 チェックした項目が5つ以上あれば、副腎疲労の可能性を疑ってもよいでしょう(個人差はあります)。

 副腎疲労はさまざまな不調をもたらしますが、他方、副腎がしっかり機能することは、「病気ではない」といった消極的な健康ではなく、心身ともにすこぶる健やかに、そして、みずからのパフォーマンスを向上させるカギになります。

 ですから、日頃から疲れや心身の衰えを感じている人はもちろんのこと、よりよいパフォーマンスを目指している人、自分の可能性を広げたい人は、ぜひ一度「副腎疲労」を疑ってみるのがいいでしょう。

(第1回・了)





「うつ?」と思ったら副腎疲労を疑いなさい
9割の医者が知らないストレス社会の新病
本間龍介 著/本間良子 監修



【監修】本間良子(ほんま りょうこ)
埼玉県出身。スクエアクリニック院長。聖マリアンナ医科大学医学部卒業。同大学病院総合心療内科入局。専門は内科、皮膚科。日本抗加齢医学会専門医、米国抗加齢医学会フェロー、日本医師会認定産業医、日本内科学会会員。「副腎疲労」(アドレナル・ファティーグ)の第一人者であるウィルソン博士に師事。近年はアドレナル・ファティーグ外来にとどまらず、ホルモン補充療法やブレインマネジメントまで診療の幅を広げる。アドレナル・ファティーグの夫をサポートした経験から、患者家族へのアドバイスも親身に行っている。現在、南フロリダ大学大学院にて医療栄養学を専攻。著書に『しつこい疲れは副腎疲労が原因だった』(祥伝社文庫)がある。

【著者】本間龍介(ほんまりゅうすけ)
東京都出身。スクエアクリニック副院長。聖マリアンナ医科大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。医学博士。日本抗加齢医学会専門医・評議員、米国抗加齢医学会フェロー、日本医師会認定産業医、日本内科学会会員。「副腎疲労」(アドレナル・ファティーグ)の第一人者であるウィルソン博士に師事。自身もかつてアドレナル・ファティーグに苦しんだ経験を活かし、日本ではまだ数少ない外来診療を行っている。監修に『しつこい疲れは副腎疲労が原因だった』(祥伝社文庫)がある。
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